宮城・高橋デンタルクリニック 如何にもガイドラインを無視してそうだけど…

基本情報

歯科医院名 高橋デンタルクリニック
サイトURL http://www.takahashi-dentaloffice.jp/

 

東北の歯科医院を物色していたところ、「インプラントセンター」という如何にもガイドライン違反していそうな医院を発見したので、今回は、こちらの医院さんのサイトの医療広告ガイドライン遵守状況をチェックしていきたいと思います。

 

サイトを見ると相当以前にサイトを作ったであろう印象。メニューかと思ったらメインイメージが変わるだけという残念な仕様(当時はイケてた?)。スマホ対応しておらず見るのがツライ。。。

サイトから24時間ネット予約を受け付けていますが、スマホ対応していないと、稀にしか予約がないと思うのですが…

実は、こちらの高橋デンタルクリニックさん、Google Mapの表示が「泉中央インプラントセンター」と都内・関西の医療広告ガイドラインの一部を読んでイキっている歯科医院とは異なり、医療広告ガイドラインをかなり遵守しており、また、広告可能事項の限定解除要件を満たしたサイトになっているため、確実に違反と言えるのは1件だけで、厳しめに見るともう2〜3箇所あるかな程度です。

 

ガイドライン違反事項.1

違反箇所

スタッフ紹介ページ:http://www.takahashi-dentaloffice.jp/staff.html

院長の所属団体

歯科医師Mさんの所属団体

歯科医師Kさんの所属団体

 

違反内容

学会の「会員」資格の掲載

 

違反根拠:

医療広告ガイドライン Q-A

 

Q3-15 医療従事者の略歴として、学会の役員又は会員である旨は、広告可能でしょうか。また、医学博士である旨はどうでしょうか。

A3-15 略歴として記載する事項は、社会的な評価を受けている客観的事実であってその正否について容易に確認できるものであることが必要です。例えば、地域医師会等での役職、学会の役員である旨については、現任であれば広告は可能ですが、当該法人又は当該学会のウェブサイト上等でその活動内容や役員名簿が公開されていることが必要です。また、学会の役員ではなく、単に会員である旨は、原則として広告できません
医学博士であるかどうかについては、略歴の一部として取得年、取得大学とともに記載することが望ましいです。なお、略歴とは、特定の経歴を特に強調するものではなく、一連の履歴を総合的に記載したものです。

したがって、掲載できるものは、

院長先生
近未来オステオインプラント学会 専門医
ISOI.DGZI(国際口腔インプラント学会)認定医

歯科医師Mさん・歯科医師Kさんは、単なる会員だけなので掲載不可

ということになります。

 

解説

では、なぜこの2つだけが可能なのかをガイドライン・QAを元に解説していくことにします。

まず、医療広告ガイドライン 第5-4-(8)が歯科医師の経歴に関する規定を解説している箇所なので、そちらを確認します。

医療広告ガイドライン 第5-4-(8)

 

「当該病院又は診療所において診療に従事する医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療従事者の氏名、年齢、性別、役職、略歴その他のこれらの者に関する事項であつて医療を受ける者による医療に関する適切な選択に資するものとして厚生労働大臣が定めるもの」については、当該病院又は診療所において診療に従事する医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療従事者に関する事項について、医療を受ける者による医療に関する適切な選択に資するものとして厚生労働大臣が定めるものについてのみ、限定的に広告可能としているものであること。

 

広告告示により定められている広告可能な事項は、「当該病院又は診療所において診療に従事する医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療従事者の氏名、年齢、性別、役職及び略歴」 (広告告示第1条第1号)及び「次に掲げる研修体制、試験制度その他の事項に関する基準に適合するものとして厚生労働大臣に届け出た団体が行う医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療従事者の専門性に関する認定を受けた旨」(広告告示第1条第2号)である。

ポイントはこの2つ

  1. 厚生労働大臣が定めるものについてのみ、限定的に広告可能としている。
  2. 広告告示により定められている広告可能な事項は、厚生労働大臣に届け出た団体が行う医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療従事者の専門性に関する認定を受けた旨である。

この内容から、歯科医師の場合は、以下の5つの資格に限って、専門性に関する認定を受けたと広告可能ということになります。それ以外はアウト

【歯科医師の専門性資格】

団体名 資格
公益社団法人 日本口腔外科学会 口腔外科専門医
特定非営利活動法人 日本歯周病学会 歯周病専門医
一般社団法人 日本歯科麻酔学会 歯科麻酔専門医
公益社団法人 日本小児歯科学会 小児歯科専門医
特定非営利活動法人 日本歯科放射線学会 歯科放射線専門医

では、研修を受けたことをズラズラ並べている医院を見かけますが、あれは良いのか?についてですが、前述のガイドラインの続きで、このような記載があります。

医療広告ガイドライン 第5-4-(8)-ア-④ 当該病院又は診療所において診療に従事する医療従事者の略歴

医師又は歯科医師等の医療従事者としての経歴を簡略に示すものとして、生年月日、出身校、学位、免許取得日、勤務した医療機関(診療科(広告が可能な診療科名に限る。)、期間を含む)等について、一連の履歴を総合的に記載したものを想定したものであること。

記載する事項は、社会的な評価を受けている客観的な事実であってその正否について容易に確認できるものであり、専門医や認定医等の資格の取得等は含まれないものとして取り扱うこと。

なお、研修については、研修の実施主体やその内容が様々であり、医療に関する適切な選択に資するものとそうではないものの線引きが困難であることから、広告可能な事項とはされておらず、広告が認められていない事項であることに留意すること。

ということで、専門性の資格は、上の表の5つのみ、研修参加を経歴に入れるのはNG、団体の役員ならOKですが、単なる会員はNG。

なお、団体については、ガイドラインの内容から法人格を持つ必要があると推測され、単なるスタディーグループは役員でも会員でもNGと解釈できるはず。どうしてもスタディーグループの会長をサイトに掲載したい場合は、法人格を持つことです。

 

ここまで読み進めると、

院長先生
近未来オステオインプラント学会 専門医
ISOI.DGZI(国際口腔インプラント学会)認定医

このような掲載は、問題ないとする私の結論がおかしいということになりますが、医療広告ガイドラインQAに以下の内容があります。

医療広告ガイドライン Q-A

 

Q3-5 医師等の専門性に関する資格名は、広告可能でしょうか。

A3-5 「広告可能な医師等の専門性に関する資格名等について」(平成25年5月31日付けの医政総発0531第1号医政局総務課長通知)において広告が可能となっている資格名等について広告可能です。なお、広告に当たっては、「医師○○○○(××学会 認定××専門医)」のように、認定団体の名称を資格名とともに示す必要があります。
また、専門性の資格については、各関係学術団体により認定されるものですので、 例えば、「厚生労働省認定○○専門医」等の標記は虚偽広告、単に「○○専門医」との標記は誤解を与えるものとして誇大広告に該当するため、広告できません。
ただし、認定医や指導医などについて、患者等が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイトなどについては、広告可能事項の限定解除要件を満たした場合には、広告可能事項の限定を解除可能です。
なお、研修を受けた旨や専門性に関する医療広告の取り扱いについては、今後、検討予定です。

“患者等が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイトなどについては、広告可能事項の限定解除要件を満たした場合には、広告可能事項の限定を解除可能です。”

とあり、広告可能事項の限定解除要件を満たしていれば、専門性に関する資格をサイトに掲載するのもOKということになります。

そこで、広告可能事項の限定解除要件について確認しますと…

医療広告ガイドライン 第4-2 広告可能事項の限定解除の具体的な要件
1 医療に関する適切な選択に資する情報であって患者等が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイトその他これに準じる広告であること
2 表示される情報の内容について、患者等が容易に照会ができるよう、問い合わせ先を記載することその他の方法により明示すること
3 自由診療に係る通常必要とされる治療等の内容、費用等に関する事項について情報を提供すること
4 自由診療に係る治療等に係る主なリスク、副作用等に関する事項について情報を提供すること

を要件としております。この内容を、高橋デンタルクリニックさんに当てはめると見事に要件を満たしており、院長先生の資格掲載は本来ならNGですが、広告可能事項の限定解除要件を満たしているため、掲載ができるという解釈になります。

 

その他違反懸念箇所

クリックすると拡大します

「先進国」を強調させて、ドイツ口腔インプラント学会認定医をことさら優秀に見せようとしており、比較優良広告に該当する可能性が高い。

 

ここまで、高橋デンタルクリニックを褒めておりましたが、高橋デンタルクリニックは、公式サイトとは別にインプラント専用サイトを運営しており、こちらのサイトは、広告可能事項の限定解除要件を満たしておらず、医療広告ガイドライン違反箇所が多い。

仙台市泉区インプラントガイド http://www.t-implantguide.com/

こちらのサイトも医院サイト同様スマホ対応していないので読むのがツライ。
ガイドラインを遵守したサイトにするときに同時にスマホ対応もすることをオススメしておく。

 

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