Google広告審査がザルすぎる件【誇大広告】

Twitterでよくわからないのが湧いてきました。

歯科医院の中の人なのか?歯科医院の広告代理店なのか?歯科医院を相手にするサイト制作会社なのか?存じ上げませんが、先日デロイトトーマツコンサルティングから違反通知を受けたT内先生もおっしゃっていた通り、悪徳歯科医師(医院)を撲滅するように動くべきです。そのような方向で進まないと医療広告ガイドラインが厳しくなる一方で、その他大勢のあまり関係のない歯科医師(医院)が迷惑することになります。そんな簡単なことも理解できないのでしょうか?

Twitterでの議論でしたら受けて立ちますから、ぜひ議論しましょう(笑

理事長が50代後半から60代の歯科医院のガイドライン違反が特に目立ちます。最近は真似をする若手の歯科医師も出てきています。広告自体は否定しませんが、悪質な違反に対する自浄作用さえ業界団体は持ち合わせていないのでしょうか?

 

さて、今回は、医療広告ガイドライン第3-1(4)誇大広告について考えていきたいと思います。個人的に誇大広告と言えばGoogle広告の広告文を思い浮かべてしまうくらいGoogleの審査が誇大広告に関してザルですなので、Google広告で掲載されていた広告文言を紹介しつつ、誇大広告についてみていきたいと思います。

 

医療広告ガイドライン第3-1(4)誇大な広告

まずはガイドラインの本文を読んでいきましょう。

(4) 誇大な広告(誇大広告)
法第6条の5第2項第2号に規定する「誇大な広告」とは、必ずしも虚偽ではないが、施設の規模、人員配置、提供する医療の内容等について、事実を不当に誇張して表現していたり、人を誤認させる広告を意味するものであり、医療に関する広告としては認められないものであること。
「人を誤認させる」とは、一般人が広告内容から認識する「印象」や「期待感」と実際の内容に相違があることを常識的判断として言えれば足り、誤認することを証明したり、実際に誤認したという結果までは必要としないこと。

法とは「医療法」を言います。誇大な広告はダメですよ!ということが法第6条の5第2項第2号に規定されています。

  • 誇大な広告は、虚偽ではないが事実を不当に誇張して表現したり、人を誤認させる広告を意味する
  • 人を誤認させるのは一般人が”印象や期待感“と”実際の内容“に相違があることを常識的判断として言えれば足りる

結局、誇大広告禁止は、歯科医師や歯科関係者ではなく一般人が誤認するような広告をするなということです。

医療広告ガイドラインはご丁寧に具体例をいくつかご紹介してくださっており、その具体例を実例とともにみていきたいと思います。

 

許可なんて当たり前だから広告するな!

具体例がいくつか提示されていますが、最初の具体例はこちら。

・ 知事の許可を取得した病院です!(「許可」を強調表示する事例)
→病院が都道府県知事の許可を得て開設することは、法における義務であり当然のことであるが、知事の許可を得たことをことさらに強調して広告し、あたかも特別な許可を得た病院であるかの誤認を与える場合には、誇大広告として扱うこと。

こちらについては、Google広告でこのような広告が掲載されていました….

クリックすると拡大します(以下同じ)

  • 静岡歯科の名称は行政から認可を受けております。

そもそも行政から許可を受けて医院を開設するのだから、診療所(医院)の名称が認められているのは当然なのに、”静岡歯科”を強調することで、静岡の中心的な歯科医院かのような印象を与える表現と思われ、これこそ誇大広告の典型例と言えます。

なお、”行政”が何かも問題です。単に消防検査で消防署の書類に、静岡歯科と書いて提出したものが認められたというのではそもそも認められたことにはなりません。

ついでにいうと【静岡県No.1の公式実績】は比較優良広告に該当しますので、こちらもNG。

結局、Google広告の審査担当はこの段階で2箇所も違反を見落としています。

 

ところで、行政から認められたと言えば、きぬた歯科の「インプラントセンター八王子」が行政から認可されたという表現もありますが、こちらは誇大広告以前に”虚偽”表示。行政に届け出ている診療所名は「インプラントセンター八王子」ではありませんよね?

 

一般人が治療費を誤認するような広告はNGなの!

3つ目に紹介されているのが、金額を誤認させるような表示です。具体例はこちら。

・ (美容外科の自由診療の際の費用として)顔面の○○術1カ所○○円
→例えば、当該費用について、大きく表示された値段は5カ所以上同時に実施したときの費用であり、1カ所のみの場合等には、倍近い費用がかかる場合等、小さな文字で注釈が付されていたとしても、当該広告物からは注釈を見落とすものと常識的判断から認識できる場合には、誇大広告として扱うべきである。

こちらは美容外科の例示ですが、歯科でよくみられる広告としては、インプラント1本◯◯円ではないでしょうか?

  • 1本95,000円から。

こちらですが、ここで表現されている”インプラント”は、”フィクスチャー(インプラント体)”のことで、インプラント治療費合計ではありません。

一般人が考えるインプラント1本◯◯円は、歯の部分(上部構造)まで含んだものであるのは当然ですなのですが、それを騙すかのような広告になっています。福岡の歯科医院はこの手の表記がお好きのようで、この医院以外にもGoogleの検索上位にくる医院2院で見かけましたし、ご提供いただいた情報では、チラシなどでも同じようなものがあるようです。

福岡でインプラントを受けるなら最低5院程度は回った方が良いでしょう。

もし福岡でインプラント治療を考えているなら、候補複数を回ってみて、見積もりとサイトやチラシを比較して、騙そうという意図がある医院では治療を受けないのがリスク回避と言えます。集客で一般素人をダマシしているということは、結局、治療面でもダマシがある可能性が高いはずです。

ついでに、ここでご紹介したザ・インプラントクリニック福岡さんですが、2016年2月に開院されたそうなのですが、28,000本も埋入したのでしょうか?4年間で7000本ペース…どうやら、担当する歯科医師の実績のようですが、医院の実績はOKですが、歯科医師個人の実績は広告NGです。(個人的には、個人・医院ともに証明できるものがあればOKにしても良いのでは?と思いますが…)

◯◯万本とか本当に数えているのか?証明できるのか?聞いてみたいものです…

こちらでも、Google広告の審査担当はこの段階で2箇所も違反を見落としています。

 

 

Googleは仕事をしろ

話がガイドラインの誇大広告から大きく逸れてしまうのですが….紹介した2院(静岡歯科とザ・インプラントクリニック福岡)の広告からの遷移先もみたのですが…

 

静岡歯科

普通に患者様の声(患者等の主観に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談)へのリンクが…

内容は以下のもの…

静岡歯科に顧問弁護士が入れば、間違いなく「これは治療等の内容又は効果に関係ない!」と言いそうなネタではあります。ただ、「口コミ一覧はこちら」をクリックするとEPARK歯科の自院口コミに遷移しますから、結局、「治療等の内容又は効果」に誘導していると言えるのではないかと思いますがどうなんでしょうかね?

厚生省さん!医院から口コミサイトへのリンクは一切禁止を明示しましょう!!

NGにした趣旨が実現できていません。

 

ザ・インプラントクリニック福岡

“小さな文字で注釈が付されていたとしても、当該広告物からは注釈を見落とすものと常識的判断から認識できる”と思いますよ。大きさが違いすぎますから…一般人は誤認すると思いますよ。

 

専門医の実績と言いたいようですが、繰り返しますが医院の実績はOKですが、医師の実績はNG。

という感じで、医療広告ガイドラインの超基本的なところさえも見落として広告配信を許可しているGoogleの審査はザルすぎると言っても過言ではないです…

Yahoo!広告は反対に厳しすぎるくらい厳しいのですが、何がダメなのか教えてくれるのでとりあえずは良いかなと思います….Googleの拝金主義には困ったものです。

 

Google口コミの胡散臭さと言い、Googleの唱える検索民主主義は、素人を騙そうとする人を手助けしているとしか思えないのです…

 

 

その他の具体例

ガイドラインの誇大広告で紹介されている具体例は他にもあります。

・ 医師数○名(○年○月現在)
→示された年月の時点では、常勤換算で○名であることが事実であったが、その後の状況の変化により、医師数が大きく減少した場合には、誇大広告として扱うこと。(この場合、広告物における文字サイズ等の強調の程度や医療機関の規模等を総合的に勘案し、不当に患者を誘引するおそれがあるかを判断するべきであり、一律に何名の差をもって誇大広告と扱うかを示すことは困難であるが、少なくとも実態に即した人数に随時更新するよう指導するべきである。)

・ 「○○学会認定医」(活動実態のない団体による認定)
・ 「○○協会認定施設」(活動実態のない団体による認定)
→客観的かつ公正な一定の活動実績が確認される団体によるものを除き、当該医療機関関係者自身が実質上運営している団体や活動実態のない団体などによる資格認定や施設認定を受けた旨については、国民・患者を不当に誘引するおそれがあり、誇大広告として扱うべきであること。

・ 「○○センター」(医療機関の名称又は医療機関の名称と併記して掲載される名称)
→医療機関の名称として、又は医療機関の名称と併せて、「○○センター」と掲載することについては、
- 法令の規定又は国の定める事業を実施する病院又は診療所であるものとして、救命救急センター、休日夜間急患センター、総合周産期母子医療センター等、一定の医療を担う医療機関である場合
又は
- 当該医療機関が当該診療について、地域における中核的な機能や役割を担っていると都道府県等が認める場合に限るものとし、それ以外の場合については、誇大広告として取り扱うべきであること。
ただし、当該医療機関が提供する医療の一部を担当する部門名として患者向けに院内掲示しているものをそのままウェブサイトに掲載している場合等には、原則として、内容が誇大なものとして扱わないこと。

・ 手術や処置等の効果又は有効性を強調するもの
→撮影条件や被写体の状態を変えるなどして撮影した術前術後の写真等をウェブサイトに掲載し、その効果又は有効性を強調することは、国民や患者を誤認させ、不当に誘引するおそれがあることから、そうした写真等については誇大広告として扱うべきである。
また、あたかも効果があるかのように見せるため加工・修正した術前術後の写真等については、上記(2)の虚偽広告に該当する。(再掲)

・ 比較的安全な手術です。
→何と比較して安全であるか不明であり、誇大広告として扱うべきであること。

・ 伝聞や科学的根拠に乏しい情報の引用
→医学的・科学的な根拠に乏しい文献やテレビの健康番組での紹介による治療や生活改善法等の紹介は、それらだけをもっては客観的な事実であるとは証明できないため、誇大広告として取り扱うべきであること。

・ 「○○の症状のある二人に一人が○○のリスクがあります」

・ 「こんな症状が出ていれば命に関わりますので、今すぐ受診ください」
→科学的な根拠が乏しい情報であるにもかかわらず特定の症状に関するリスクを強調することにより、医療機関への受診を誘導するものは、誇大広告として取り扱うべきであること。

・ 「○○手術は効果が高く、おすすめです。」
→科学的な根拠が乏しい情報であるにもかかわらず特定の手術や処置等の有効性を強調することにより、有効性が高いと称する手術等の実施へ誘導するものは、誇大広告として取り扱うべきであること。

・ 「○○手術は効果が乏しく、リスクも高いので、新たに開発された○○手術をおすすめします」
→科学的な根拠が乏しい情報であるにもかかわらず特定の手術や処置等のリスクを強調することにより、リスクが高いと称する手術等以外のものへ誘導するものは、誇大広告として取り扱うべきであること。

歯科の場合は、認定医・認定施設・◯◯センターあたりがよく見かける違反例と言えます。

あとは、根拠や出典を提示しないで◯◯インプラントが優れているなどサイトに記載しているのも誇大広告と言えると言えば言えると思いますがいかがでしょうか?

 

◯◯センターについてはこちらで取り上げましたので、もしよろしければご覧ください。

◯◯センターに固執する歯科医院

 

Googleは審査をもう少しキチンとされると同時に審査でNGになった場合、どの箇所がどのような理由でNGになったのかを明示することが民主主義だと思いますが、いかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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