【インプラント検討中の人必見】インプラント1本10万円以下の広告の医院ってどうなの?

血液クレンジングで医療広告がクローズアップされはじめている今日この頃ですが、医療広告ガイドライン違反を告発する私に絡んでくる方が出現して大迷惑。

と言いながら、実はこのような人が出てくるのを待ち望んでいました。

理由は簡単で、こちらを攻めるといういうことは積極的に医療広告ガイドライン違反をしている人が多いと思われ、裁判でもしていただくことになれば、当事者として名前を出すことになりますし、そうなれば当然、当サイトなどでも相手をお知らせすることになりますから、晒し者になるだけということです。

ただし、永遠とピーピー喚くだけなら単に迷惑ではあります。

医療広告の規制が厳しくなれば、医師・歯科医師が迷惑をこうむるのはわかりきったことなのですが…そういうことが理解できないとなると末期症状なので”引退”も検討された方が良いと思いますよね。。。

病院・歯科医院で広告が難しい!となるとよくわからない業者/団体が出てきて、”紹介サイト”・”ネット広告”・”YouTube”・”チラシ”・”啓発冊子”・”相談会”・”CM”などを手を替え品を替え大々的に営業を始めることになり、結局、真面目にやっている医院さんが迷惑を被ることに….

 

ところで、このようなサイトやTwitterアカウントを運営していますと、一般の方から◯◯歯科は大丈夫でしょうか?など聞かれるのですが、“医療自体”と”医療広告”は完全に別物でして、当サイトは”医療広告”について意見を出しているため、各院の”医療自体”がどうなのかは全く存じ上げませんし、とやかくいう資格がございませんので、何も答えることができません。

しかし、一般人の感覚では、”ダマシ”のような広告があるとその医院を信じて良いのか?という気持ちになります。そこで今回は歯科医療の価格表示で”ダマシ”では?という方も多いインプラントの価格表示について考えたいと思います。

 

有名ジャーナリスト岩澤倫彦氏の体験

雑誌プレジデントで、「やってはいけない歯科治療(Amazon)」で有名な岩澤倫彦氏のインプラント専門歯科での営業体験を記事にされていました。

参考 1本7万円格安インプラントの実態PRESIDENT Online

インプラント専門歯科医院で別の提案を受けようと思う自体が間違いだろ!というツッコミはさておき、この記事の中で、岩澤さんは以下のような言及をされています。

この格安クリニックは、ホームページで「インプラント1本7万円~」と宣伝していたので、国産K社でも2本で14万円のはずだ。しかし、見積書には、上部構造(人工歯):8万3000円×2本分、静脈内鎮静法(麻酔):5万2000円が上乗せされ、合計35万8000円となっていた。

これは何を言っているか?と言いますと、歯科インプラントは下の図のように①インプラント体(フィクスチャー)・②アバットメント・③上部構造(歯の部分)の3つのパーツで成り立っています。

公益社団法人日本口腔インプラント学会より

 

医院側としては、図の①の部分(インプラント体)だけが1本7万円と言いたいようです…

ただ、一般人の感覚からするとインプラントは、下図のようにネジ部分と歯の部分が一体になっているようにイメージされる方が多いのではないでしょうか?

実は私もそのように思っていました(笑

公益社団法人日本口腔インプラント学会

そのため、岩澤さんの言い分としては、インプラント1本7万円と言うのだから、ネジ(インプラント体)から歯の部分(上部構造)までが7万円で計14万円はないのか?と思ったのに、見積もりを見たら35万8000円と出てきて、ここは誠実な歯科医院なの?ダマシ?という問題提起をしたかったのだと思います。

一般人の感覚(常識)だと岩澤さんの言い分が正しいと思いますよね?

 

 

インプラント1本10万円以下で広告している医院はまず疑え!

タイトル通りですが、チラシ・ネット広告その他で、インプラント1本◯万円で10万円以下で宣伝している場合は、絶対に疑ってかかりましょう。絶対にインプラント体だけの値段を見せて安い!と思わせようとしており、一般人と専門家の知識差(使う語彙の違い)を使って安く見せるという卑怯な真似をして集客しています。

では、具体例を….ということで、ネット広告と検索結果の表示と一部の医院のサイトをご覧ください。

画像をクリックすると拡大します(以下同じ)

広告や検索結果画面なら10,000歩譲って許されるかな〜と思えなくもないですが、こちらはサイト内でこれ。

インプラント治療費が絶対にわからないと思うんですよ。。。

ちなみに、紹介した5つの画像の院のうち、サイト内で一般人でもおおよそわかるように”一般的な治療費”が明記されていたのが3院だけでした。

なお、私が調べたところ、このやり方をしている歯科医院は東京エリアと福岡エリアに集中しています。Google口コミが嘘くさいエリアです。また、このやり方は、チラシでもありますからご注意を!(爺さん・婆さんにも教えてあげてね)

 

もし、インプラントの治療を受けようかと思って普段通院している医院以外での治療を検討する場合、①必ずカウンセリングや説明の録音を取ること、②詳細な見積書をもらうこと、③もらった見積書がチラシやサイトでの記載と大きな違いやワザと安く見せるようなやり方をしていないかのチェックをすること、④複数(最低3院程度)のセカンドオピニオンをもらうこと、⑤インプラント1本◯万円で10万円以下は避けること、⑥治療後にかかる費用(例:メンテナンス)の確認をすること、⑦他院の見積を見せて最初と治療費が変わる医院は注意するなどは実施された方が良いかもしれませんね。

 

この見せ方は医療広告ガイドライン的にどうなの?

インプラント1本10万円以下は疑え!と言いましたが、このような見せ方は医療広告ガイドライン的にはどうなのか?を検討してみたいと思います。

該当箇所としては、医療広告ガイドライン第3-1(4)誇大広告ではないでしょうか?

(4) 誇大な広告(誇大広告)
法第6条の5第2項第2号に規定する「誇大な広告」とは、必ずしも虚偽ではないが、施設の規模、人員配置、提供する医療の内容等について、事実を不当に誇張して表現していたり、人を誤認させる広告を意味するものであり、医療に関する広告としては認められないものであること。
「人を誤認させる」とは、一般人が広告内容から認識する「印象」や「期待感」と実際の内容に相違があることを常識的判断として言えれば足り、誤認することを証明したり、実際に誤認したという結果までは必要としないこと。

重要なポイントとしては、“一般人が広告内容から認識する「印象」や「期待感」と実際の内容に相違があることを常識的判断として言えれば足り”という部分で、医療関係者ではなく、一般人の常識的な判断が誇大広告に該当するかどうかの目安となります。

 

誇大広告の具体例に以下のようなものがございます。

・ (美容外科の自由診療の際の費用として)顔面の○○術1カ所○○円
→例えば、当該費用について、大きく表示された値段は5カ所以上同時に実施したときの費用であり、1カ所のみの場合等には、倍近い費用がかかる場合等、小さな文字で注釈が付されていたとしても、当該広告物からは注釈を見落とすものと常識的判断から認識できる場合には、誇大広告として扱うべきである。

仮に注釈が付いていても見落とす可能性が高いだろうということで、治療費に注釈をつけたり、誤認しやすくさせるのは、医療広告ガイドライン違反と言えるのではないでしょうか?

 

これだけでは説得力がない!と言いたい方のために….追加の内容を投下します…

第5-4(12)⑤自由診療のうち医薬品医療機器等法の承認又は認証を得た医薬品又は医療機器を用いる検査、手術その他の治療の方法(広告告示第2条第5号関係)に以下の記載があります。重要ポイントを赤にしています!

「医療保険各法等の給付の対象とならない検査、手術その他の治療の方法のうち、医薬品医療機器等法に基づく承認若しくは認証を受けた医薬品又は医療機器を用いる検査、手術その他の治療の方法(ただし、医療保険各法等の給付の対象とならない旨及び標準的な費用を併記する場合に限る。)」とは、公的医療保険が適用されていない検査、手術その他の治療の方法であるが、医薬品医療機器等法の承認又は認証を得た医薬品又は医療機器をその承認等の範囲で使用する治療の内容については、広告可能であること。

ただし、公的医療保険が適用されない旨(例えば、「全額自己負担」、「保険証は使えません」、「自由診療」等)及び標準的な費用を併記する場合に限って広告が可能であること。ここでいう標準的な費用については、一定の幅(例えば、「10万~12万円」等)や「約○円程度」として示すことも差し支えないが、実際に窓口で負担することになる標準的な費用が容易に分かるように示す必要があること。別に麻酔管理料や服薬指導料等がかかる場合には、それらを含めた総額の目安についても、分かりやすいように記載すること。

また、医薬品医療機器等法の広告規制の趣旨から、医薬品又は医療機器の販売名(販売名が特定可能な場合には、型式番号等を含む。)については、広告しないこととすること。医師等による個人輸入により入手した医薬品又は医療機器を使用する場合には、仮に同一の成分や性能を有する医薬品等が承認されている場合であっても、広告は認められないこと。

また、当該治療の方法に、併用されることが通常想定される他の治療の方法がある場合は、それらを含めた総額の目安についても、分かりやすいように記載すること。

ということで、実際に窓口でお支払いすることになる標準的な費用が容易にわかるように示す必要があるのです。したがって、10万円以下のインプラント体価格をデカデカと掲載して、それ以外の費用の文字のサイズを小さくしたり、注釈にしたりするような広告は、一般人の常識的な判断では、普通に誤認してしまうため、医療広告ガイドライン違反であることが妥当だと言えます。当然、Google広告でインプラント体だけの広告費を宣伝するのもガイドライン違反と解するのが妥当だと思います。標準的な費用からは程遠いですから…

他にもダマシポイントがありそうですし、私ならこういう院では治療を受けないでしょうね。

ということで、インプラント1本◯万円を強調している歯科医院の広告について検討してきました。もし、ガイドライン違反ではない!という主張をされたい場合は、ぜひ根拠を提示の上反論をしていただけると幸いです。

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